リコピン
リコピンはカロテノイドの一種で、トマトやにんじん、すいかなど赤い果物や野菜に多く含まれていると言われています。普通野菜や果物は加工すると吸収できる栄養素が減りますが,リコピンは加工した方が吸収が良くなる珍しい成分です。
(画像はイメージです)
その上リコピンは,生活習慣病や老化などを起こす酸化物質を防ぐ作用、抗酸化作用が強いと言われています。また、抗酸化作用によって癌を防ぐ作用があるかもしれないと言われ、研究が進んでいます。
そこで2014年に「Cancer Science」に発表された日本の研究では、乳がんとリコピンの関係を調べたそうです。
乳がんとリコピン
人間の血液内にある程度の量のリコピンを、168時間乳がん細胞に作用させたところ、時間や量に比例して癌の増殖を防ぐ効果がありました。
また違うタイプの乳がん細胞では強力な成長抑制が見られたとのことです。
結論として
リコピンには抗がんの作用があり、三種類の血液検査で陰性になってしまう乳がん細胞にも予防効果を示す可能性があるのではないか、と筆者らは結論づけています。
編集部 CーNZ

Anti-proliferative and apoptosis-inducing activity of lycopene against three subtypes of human breast cancer cell lines
http://onlinelibrary.wiley.com/