大腸がん
1971年に、食物繊維をたくさん摂取するアフリカの国々では、大腸がんにかかる人が少ないという報告があって以来、穀物と大腸がんの関係は調べられてきました。
(画像はイメージです)
全粒の穀物(精製していない穀物)は、食物繊維だけでなく様々な栄養があり、健康に効用があるといわれています。そしてこういった穀物を摂取することが、大腸がんのリスクを減らす可能性が報告されていました。
全粒の穀物と大腸がん後の生存の関係
そこで2013年に「Nutrition and Cancer」に発表された、ノルウェー、スウェーデン、デンマークの共同研究では、大腸がんを患った人が生存するのに、全粒の穀物摂取が効果的だったかどうかを調べたそうです。
1119人の大腸がんを患った人(初めてのがんが大腸がんの人のみ)を調査した結果、全粒の穀物摂取、特定の穀物(麦、ライ麦、オーツ麦)のどれも、大腸がんから生存するのに効果的だったものはなかったそうです。
結論として
今回の調査では、すでに大腸がんになってしまった人には、全粒の穀物は特に効果がないという結論に至った、と筆者らは報告しています。
編集部 C-NZ

Whole Grain Intake and Survival Among Scandinavian Colorectal Cancer Patients
http://www.tandfonline.com/