一定要件を満たした世帯員15,000人が対象
厚生労働省が健康増進法に基づき実施した「2014年の国民健康・栄養調査」によると、日本人の食生活環境を取り巻く様々な実態が浮かび上がっている。
満1歳以上の世帯員約15,000人を対象に調査票を用いて行われた同調査では、【食事に関する状況】として、「エネルギー収支バランスの指標としての体格の状況(1)」「エネルギー及び栄養素等摂取量、食品群別摂取量の状況(2)」「食品群の組み合わせの状況(3)」「1日の食品数の摂取状況(4)」「食塩摂取量の状況(5)」について結果が報告されている。
各項目の概要
(1)では、男女の6割のBMI値(体格指数)が「ふつう」を示しており、「肥満」の層にあてはまるのは40代男性が最も多いことが分かった。
(2)では、ここ10年間でエネルギー摂取量は減少傾向にあり、摂取する食品群自体にあまり変化は見られず、2009年に肉類の摂取量が魚介類のそれを上回った状況にも変わりがなかった。
(3)では、穀類、魚介類・肉類・卵・大豆、野菜を3食の家に組み合わせて食べている人の割合は男女とも3割程度で、若年層ほどその率が低いことが分かった。
(4)では、1日で食している食品の数は「20~24食品」の場合が最も多いことが分かった。
(5)では、この10年間で食塩の摂取量は軒並み減少を続けていることが浮き彫りとなった。
野菜の摂取量は所得600万円以上は男性322グラム、女性313グラムだったが、200万円未満では男性253グラム、女性271グラムだった。肉の摂取量も低所得ほど少なかった。
(日刊アメーバニュースより引用)
(画像はプレスリリースより)

厚生労働省 平成25年国民健康・栄養調査報告
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h25-houkoku.html