食べ順ダイエットって?
女性なら誰もが一度は気にしたことのある「ダイエット」。女性の欲望に沿うように実に様々なダイエット法がこれまで紹介されてきた。中には非科学的でまったく信憑性のないダイエット法などもあり、効果が出ないなんてことも。管理栄養士の水谷俊江氏は、今の生活で無理なく太る習慣が改善できる方法として「食べ順ダイエット」を紹介している。
食べ順ダイエットとは、野菜から食べ始め、次に肉や魚・大豆製品、最後にご飯という順番で食事するという至ってシンプルなダイエット法。最初に食物繊維を摂り、よく噛むことで満腹感を得られ、炭水化物を最後に摂ることで血糖値の急激な上昇を抑える。また、副菜、主菜、主食の3つが揃い、栄養バランスが整うようになっている。
炭水化物を摂ると、含まれている糖質が血糖値を急上昇させ、インスリンが大量分泌される。インスリンは血糖値を下げる働きをするが、同時に脂肪の合成も促進させる。血糖の調整で余ったブドウ糖が脂肪となって蓄えられ、太ってしまうのである。
食べ順ダイエットの注意点
水谷俊江氏は「食べる時間」にも言及している。早食いは噛まないで大量に食べてしまう。噛まないで食べられるものには食物繊維も足りないため大きな太る要因である。食事には20分以上かけ、野菜を食べ始めてから10分以上経ってからご飯を食べることが血糖値の急激な上昇を抑える大きなポイントである。
また、献立にも気を配るべきである。最初に食べる野菜は根菜やカボチャ、芋類などの糖質の多い野菜よりも、繊維の多い葉野菜やきのこなどを選ぶ。根菜の煮物などは砂糖や醤油で濃く味付けされる場合が多いため、主菜のあとに食べると良い。味噌汁も野菜、肉類のあとに。最後にご飯だけにし、味わって食べるのだ。
好きな食べ物を我慢するダイエットは長続きせず、カロリー不足は代謝も下げるのであまり良い方法とは言えない。よく噛んで素材の本来のおいしさを見つけられる「食べ順ダイエット」で楽しくおいしく健康的にダイエットをしよう。
(画像はイメージです)

「食べ順ダイエット」とは?管理栄養士がポイントを解説します
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