「低健康」を防げ
一人暮らし世帯の高齢者が増加する昨今、農林水産省は高齢者が陥りやすい栄養不良を未然に防ごうとする広報を発信し、孤独死という悲劇を防ぐための対策の必要性を訴えている。
健康に生きていくために必要な栄養素が摂れていない状態を「低健康」というが、これに陥りやすいのが夫婦のみの世帯や単身の世帯で暮らす高齢者層だ。
加齢は物を噛む力や飲み込む力を衰えさせ、必然的に繊維質の多い野菜や肉などの食事を摂らなくなり、栄養低下から孤独死に繋がるような事態を生み出してしまっているのだという。
介護食は「スマイルケア食」へ
単身の高齢者が増え続けている現状では、活動量が減って食欲がわかなくなり、そして栄養不良状態がどんどん進んでいくという悪いサイクルが進行しているようだ。
こういった高齢者の食事をおろそかにさせないためにも重要と見込まれているのが「食育」であり、自治体、教育関係者、農林漁業者、食品関連事業者、ボランティアなどを取り込んだ熱心な活動が社会でも評価され、子どもから高齢者までに役立つ教養の1つとしても認知され始めてきている。
その取り組みの1例が介護食品の一般向け活用であり、栄養価や消化吸収能力に優れる介護食品を、さまざまな疾患などで健康維持上必要な人へ利用を促す活動がある。
新しい介護食品の愛称を「スマイルケア食」とし、すべての方が食べる楽しみをもって、質の高い生活を送れる社会を目指して普及に努めています。
(プレスリリースより引用)

農林水産省 ひとり暮らしが増加 孤食の高齢者が陥る栄養不良
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1605/spe1_01.html