地中海食とDASH食を合体
不可逆的な進行性の脳疾患として記憶や思考能力が阻害され、最終的には単純な作業を行う能力さえも失われてしまうことで知られているアルツハイマー病。
昨今、このアルツハイマー病を予防するのに有用な食事形態「MIND(マインド)食」が注目されている。
MIND食は健康食としても知られる地中海食や、高血圧を防ぐDASH食を組み合わせて作られたもので、アメリカの研究チームによってもその効能の解析が進められている。
一般的な日本人にはあまり馴染みが感じられない地中海食やDASH食と異なり、魚介類や緑黄色野菜、豆に玄米や全粒粉などの穀物が入ったMIND食は、日本人にも親しみやすいアルツハイマー病予防食だ。
有意な発症リスク低下を確認
2015年9月にはアメリカの研究チームからMIND食のアルツハイマー病発症抑制効果が専門誌「Alzheimer’s & Dementia」の掲載され、4.5年の経過観察期間を経た研究成果が示された。
それによるとMIND食を取り入れた人のグループはそうでない方と比べ、発症リスクが53%低くなることが明らかになった。
この研究によってMIND食によるアルツハイマー病の発症予防効果が確認されたことで、今後は日本をはじめとするアジアや諸外国でも同様の検証が進められることが期待されている。
(画像はイメージです)

アルツハイマー病情報サイト
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