高齢者でも「1日3食」が主流
『老いの本質』に現実的な比較分析からアプローチすることで、現代に生きる高齢者のライフスタイルを創造していくことを設立趣旨とする、NPO法人老いの工学研究所は、65~91歳の高齢者587名を対象としたリサーチの結果を発表した。
『高齢者の生活実態に関する調査』をテーマとした今回の調べでは、“高齢者の食事の回数や好み”“高齢者の日常的な行動や交友関係”などに焦点が当てられた。
それによると高齢者でも1日3食きちんと食べる人が全体の76%と多数を占め、現代の高齢化社会が、そのぐらい高齢者の健康状態が良いという表れだという見方に裏付けを与える格好となった。
肉も食べる、朝はパン
高齢者の食べ物の嗜好についてだが、これについては「肉」と「魚」を代表に挙げて好みを問うたところ、「どちらも好き」との回答が全体60%と最多を占め、こちらも上記の食欲と比例し、「肉も魚も好き嫌いなく食べる」元気な老人像が浮かび上がった。
「朝食にはご飯を食べるのか、パンを食べるのか」を尋ねた質問では、51%と半数以上の層が“パン派”であることが分かった。
また、高齢者が食事の際に最も気に留めている点としては、「素材の安全性・品質」が69%、「栄養バランス」が80%という結果となったが(複数選択方式)、「栄養バランス」がもっとも関心を集める要素となったことは、やはり元気な高齢者も“自分の年齢に対する意識”といったものを抱いている証左ではないかと思われる。
(画像はプレスリリースより)

老いの工学研究所 プレスリリース
http://oikohken.or.jp/seminar/008.pdf老いの工学研究所
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