厚労省設置の検討会の意義
環境にも人の体にも優しい暮らしの実現を目指す、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(以下 生活クラブ)は、厚労省の公式HPにおいて【日本人の長寿を支える「健康な食事のあり方」に関する検討会報告書(案)】が公開されたことを発表した。
単なる平均年齢の延長にとどまらない「健康寿命の延伸」を実現するための同検討会は、その基盤をなす生活習慣として「健康な食事」を据え、国民が「健康な食事」に取り組みやすい環境を整備するため設置されたものだ。
“健康”に関する世界での2大的な考え方とは
今回の報告書の内容に対し、生活クラブは2月12日付けでパブリックコメントを発表し、報告書が地域特性の上に立った食料の安定供給および食育活動を論じている点を評価し、逆に食品・食材の安全性基準と安定的国内生産については問題点を見いだしている。
また生活クラブはコメント内で、世界的に見た場合の健康政策を2つの大きな視点で紹介し、1つが健康に関しては市民の自助努力が最初にあって、各種産業やそのプロダクトがそれを支えるとするアメリカ式の『国民の自己責任による健康政策』。
一方が健康のための基盤として社会的正義と公正が確保されるべきとする、社会的役割を前面に出したEU式の『健康は市民の権利』を2大例としてあげている。
今後の具体化において、国民が主体的に食材を選択し、正しい栄養知識にもとづく食生活が営まれる方向で施策が見直されることを期待するものです。
(プレスリリースより)
(画像はHPより)

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 プレスリリース
http://seikatsuclub.coop/coop/press/20150216.html厚生労働省 報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000059935.html