1,5グラムの減量で死亡者50万人減
塩分の過剰摂取が健康に害をおよぼすことは、よく知られている。
塩分をとりすぎると、特に高血圧の原因となり、放置すると脳卒中や心臓病を引き起こす可能性がある。
世界50か国、計488人の研究者の協力を得て実施され調査によると、塩分の過剰摂取による世界の死亡者数が、年間230万人におよぶことがわかった。
また、米国での塩の摂取量を1日1,5グラム減らすだけで、28万人から50万人の死亡者を減らすことができることが明らかとなった。
日本人は劣等生
世界保健機関は、塩の摂取量を成人は1日5グラム未満にするべきであるとしている。
しかし、フランスにおける成人男性の塩摂取量は1日平均10グラム、成人女性は8グラムとなっている。
日本人にいたっては、2011年の男性の塩摂取量は1日11,4グラム、女性が9,6グラムと発表されており、他国と比べても塩分を取りすぎていることがわかる。
今回の研究に参加したブランシェ教授は、
塩分をとればとるほど、脳卒中の危険性が増す(Le Figaroより)
と述べ、注意を喚起するとともに、毎日の塩の摂取量を意識的に減らすようよびかけた。

世界保健機関 公式サイト
http://www.who.int/en/厚生労働省 高血圧を防ぐ食事
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/塩の過剰摂取が健康に深刻な害をおよぼす Le Figaro
http://sante.lefigaro.fr/actualite/2013/04/08/20188