「子どもの骨の健康と食生活」に関する意識調査
健康な骨を作るための情報を発信し、効率的な骨づくりを推進しようと2016年5月に設立されたプロジェクト「コツコツ骨ラボ」が、5月5日のこどもの日を前に、子どもの健康に関する調査を行った。
調査は、子育てをほぼ終えた50~60代と、子育て真っ最中の30~40代の母親たちに、子どもの食生活や、母親の栄養素に対する認知・理解などについて尋ねたものだ。その結果、世代間で意識や実態の違いが浮き彫りになった。
「先輩ママ」と「現代ママ」 意識の差は明らか
調査は、「先輩ママ(50~60代)」(子どもが約20年前に小中学生)と、「現代ママ(30~40代)」(子どもが現在小中学生)の、2世代の母親各500名ずつ、計1000人を対象に行われた。
食生活において、子どもの健康や体づくりで意識していることについての質問では、先輩ママは、牛乳、肉、魚など多くの食品を意識して摂らせようとしていたことが分かった。
一方、現代では20年前と比べて、どの食品も子どもの摂取傾向は低下しており、骨の材料となるカルシウムを含む牛乳においては、2割も少ないことが明らかになった。
しかし、現在は20年と比べ、栄養素の入った食品や機能性素材を含む食品、手軽な加工食品などが増加しており、現代ママはそれらをうまく食生活に取り入れている様子もうかがえた。
「ビタミンD」と「ビタミンK2」の認知度は両世代において低い
子どもの骨の成長に必要だと思う栄養素を尋ねたところ、骨の材料となる「カルシウム」の認知度は、先輩ママ、現代ママともに8割であった。
しかし、「カルシウム」を骨に吸収させやすくする「ビタミンD」や、「カルシウム」を骨に沈着させる「ビタミンK2」は、両世代において認知が不足していることが明らかとなり、その認知率は1割に満たなかった。
丈夫な骨づくりを心掛けよう
近年、子どもの骨折は増加傾向にあり、学校で起きている骨折の統計を1970年から時系列で見ていくと、40年前との比較で約2.5倍、20年前との比較で約2倍に増えている。
将来、骨粗鬆症などの病気を防ぐためにも、子どもの頃からカルシウム、ビタミンD、ビタミンK2を、日々の食生活の中で積極的に摂ることが求められる。
ライフスタイルの変化により母親たちが忙しく過ごす現代でも、栄養素入りのドリンクやシリアルといった食品を組み合わせるなど、上手に工夫をすることで丈夫な骨づくりを心掛けることが必要と言える。
(画像はプレスリリースより)

コツコツ骨ラボ プレスリリース (@Press)
https://www.atpress.ne.jp/news/126644