長寿のカギは「飽和脂肪酸」
仏国立保健医学研究所(以下Inserm)の研究チームが発表したところによると、「西洋式」食生活が寿命を縮める要因となり得ることがわかった。
同研究所のTasnime Akbaraly氏は、1985年から2009年にかけ男性3775人と女性1575人の協力を得て、調査を実施した。
研究開始時の協力者の平均年齢は51才。健康食事インデックス(以下AHEI)の順守と寿命の関連性を調べた結果、飽和脂肪酸が多く含まれる食べ物を摂取する人ほど寿命が短いことが明らかとなった。
AHEI順守で健康に
Insermの研究チームによると、AHEIの定める食事習慣を順守している人ほど健康状態が良好であったという。
AHEIとは、ハーバード大学が開発した食習慣指標で、生活習慣病の防止を目的に考案された。野菜や果物を中心とした食生活を推奨している。
西洋の典型的な食卓には、飽和脂肪酸が多く含まれる牛肉、乳製品、フライ料理などが頻繁に登場する。これらの食品を日常的に食べている人ほど、健康に問題を抱えており、寿命が短くなるおそれがあるという。
またハフィントンポストによると、ベジタリアンの心臓病のリスクは、通常よりも32%少ないという調査結果も発表されている。かねてより飽和脂肪酸と寿命の関連性は指摘されていたが、今回の研究がそれを裏付けることとなった。

Inserm 公式サイト
http://www.inserm.fr/ハーバード大学 公式サイト
http://www.harvard.edu/西洋の食文化 若年死亡リスクを高める ハフィントンポスト
http://www.huffingtonpost.fr/2013/04/15/