アバクロンビー 肥満者に対する差別
日本で「アバクロ」の通称で知られる米ファッションブランド、アバクロンビー&フィッチが、XLおよびXLLサイズの婦人服の製造廃止を決定したことがわかった。Business Insiderが5月3日に報じた。
Business Insiderの報道をうけ、米国ではインターネットを中心に抗議運動が広がっている。一部の消費者からは、肥満者に対する差別であるとの声が上がっており、ブランドに公式な謝罪を求めている。
「我々は排他的か?そのとおり」
アバクロンビーの企業方針が差別であると批判をうけるのは、今回が初めてではない。
2006年のインタビューでアバクロンビーの会長であるマイク・ジェフリーズ氏が、
どこの学校にもかっこいい生徒とそうでない生徒がいる。私たちは、かっこよくて人気のある生徒に当社の服を着てもらいたい。私たちは排他的かって?そのとおりだ(Le Pointより)
と述べ、米国で物議をかもしていた。
婦人服のXL以上のサイズ製造廃止は、やせている人、ジェフリーズ氏の言葉をかりるなら「かっこいい人」にのみ同ブランド服を提供するためだ。
なお、紳士服部門では大きなサイズが販売されている。これは、スポーツマンなど筋肉質の男性の要望にこたえるためである。
マイク・ジェフリーズ氏は、XL以上のサイズを廃止した件に関して、
太った客はもういらない。スタイルがよく、容姿の整った人を歓迎する(Le Pointより)
とコメントしており、同氏の発言が再び波紋を呼んでいる。

アバクロンビー&フィッチ
http://eu.abercrombie.com/Business Insider
http://www.businessinsider.com/アバクロンビー 太った人を排除 Le Point
http://www.lepoint.fr/societe/abercrombie