国立がん研究センターの調査結果
今月21日、国立がん研究センターなどの研究チームの発表によると肉類を多く食べる男性があまり食べない男性と比べて糖尿病を発症する危険性が4割高いという分析結果を発表した。
赤身肉が糖尿病のリスクを高める?
研究グループによると全国の45~75歳の糖尿病を発症していない男女約6万4,000人を対象に5年間追跡調査を実施した。
肉の摂取量別に4グループに分けて発症の危険性を調べたところ、男性で肉の摂取量が多いほど危険性が高まったという。
肉の種類別では、牛や豚の赤身肉は摂取量が多いほど危険性が高くなった。鶏肉やハム・ソーセージなどの加工肉は関連がなかった。女性は肉類全体、種類別においていずれも発症との関連が見られなかった。
男性の糖尿病のリスクが高くなる原因としては肉に多く含まれる鉄酸化ストレスや炎症を引き起こして血糖値を下げるインスリンの働きを悪くしている可能性があるという。女子の場合は鉄分の蓄積量が少ないため影響が受けにくいと考えられるという。
これから夏バテ予防に肉を食べてスタミナを付けたいと考えがちだが栄養のバランスを考えて食事をしたいものだ。

国立がん研究センター
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