心疾患の危険性にも
アメリカピスタチオ協会は6月5日、最新の医学研究発表からピスタチオなどのナッツを摂取することは、メタボリックシンドロームや糖尿病のリスク軽減、心臓病のリスク要因の低下、減量、妊娠中の健康維持にプラスにつながるとの結果が出ていると発表した。
まず、ピスタチオが血中脂質に与える影響について、8つの関連研究に関する記事が「アメリカン・ジャーナル・オブ・ライフスタイル・メディシン」にて発表され、1例を除く全ての研究で、一般的に悪いとみなされているLDLのコレステロール値の減少が報告されている。
研究者たちは、ピスタチオを食事に加えることで正常および高いLDLコレステロール値を持った人に効果的に働くケースがあるという結論に達し、ナッツの摂取が心疾患の危険を減少させることと関連があるという他の研究と一致していることが分かった。
妊娠糖尿病の発症も軽減
また、ナッツを多く摂取する地中海ダイエットが循環器系の疾患や脳卒中のリスクを低減するという研究結果も「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)」の中で紹介されている。
科学雑誌「PLOS ONE」内で公表された研究論文では、心臓病におけるリスクが高い人を対象とした研究で週に3回ナッツを摂取した人と週に1回以下の人を比較した場合、週3回以上の被験者は、肥満率、メタボリックシンドロームおよび糖尿病になる可能性が著しく下がったという結果も出ている。
この研究でもナッツにはピスタチオ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、クルミ、ピーナッツ、松の実、マカダミアナッツおよびカシューが含まれていた。
アメリカピスタチオ協会の栄養コンサルタントは、
「ピスタチオを含むナッツは、抗酸化物質、ビタミン、タンパク質および食物繊維といった栄養素に富み、健康な心臓へと導き、体重の増加を引き起こさないことが分りました」
と述べており、
さらに
「研究は、他のスナックやタンパク質の代わりにピスタチオを用いることが食事における栄養面の質を改善するとともに、心臓病のリスクを軽減することと関係していることを示しています」
と続けている。
さらに、タンパク質の摂取と妊娠糖尿病との関連性による研究では、赤身肉などの動物性蛋白質に替えて、ナッツを入れた植物性蛋白質の食事を摂取することが、妊娠糖尿病を発症する危険性軽減に関係しているという結果も出ている。
ナッツの中でもピスタチオはコレステロールゼロで1食(49粒)あたり、1.5グラムの飽和脂肪および13グラムの脂肪を含んでおり、ほとんどが単不飽和および多価不飽和脂肪。
1食あたりのカリウム(300mg、8%)はオレンジ1個(250mg、7%)とほど同じ量含まれている。

PR TIMES│ピスタチオ摂取は 心臓の健康、体重管理および妊娠中の健康にプラス作用
http://prtimes.jp/main/html/