肥満大国 英国
英国の国民保険サービス(以下NHS)は今月13日、英国において、子どもの肥満関連疾患が激増していると発表した。
NHSによると、ここ10年で肥満にともなう病気で病院にかかった子どもの数は872人から3806人となり、4倍に増加。病気の例として、喘息、小児糖尿病、睡眠時の呼吸困難があげられる。
英国は今や、欧州きっての肥満大国だ。同国では現在、2歳から15歳の約3分の1が過体重、そして5人に1人が肥満となっている。
食生活の改善を
NHSの発表した統計は、病院を訪れた患者数をもとにしてつくられたものだ。したがって、肥満と診断されていない実際の小児患者は、もっと多いことが予想される。
小児肥満が増加している理由として、インペリアル・カレッジ・ロンドンのSonia Sexena博士は、英国では肥満に対する正しい知識を持つ医師が少なく、治療が遅れているためだと指摘している。
また、子どもの肥満や健康問題に取り組む団体、Child Growth Foundationの会長をつとめるTam Fry氏も、英国では小児肥満に対する危機感かうすいと述べている。Fry氏は、
炭酸飲料や糖分を多く含む飲み物を禁止するべき(ENVIRO2Bより)
との見解を示し、食生活の改善が肥満者削減の糸口になると説明している。

国民保健センター 公式サイト
http://www.nhs.uk/Pages/HomePage.aspxChild Growth Foundation 公式サイト
http://www.childgrowthfoundation.org/英国の子ども 深刻な肥満増加 ENVIRO2B
http://www.enviro2b.com/2013/06/13/croissance