ボランティア活動 高血圧の薬に
米雑誌Psychology and Agingに、高血圧を防ぐ秘訣がボランティア活動にあるという調査結果が掲載された。
同調査は、米ペンシルベニア州のカーネギーメロン大学の研究者チームにより実施された。
51歳から91歳の男女1100人にアンケートをとり、生活リズムや生活スタイルを聞いた。なお、調査が始まった時点で、全ての参加者の血圧は正常値であることが確認されている。
そして4年後に出た調査結果で、ボランティア活動をしている人に高血圧患者が少ないことがわかった。研究チームによると、年間200時間以上のボランティア活動をしている人の高血圧リスクは、そうでない人と比べて40%ほど低くなるという。
美しい老いのために
カーネギーメロン大学の研究者チームによると、従来の研究が示すとおり、バランスのとれた食生活や定期的な運動も高血圧に効果的であるという。
しかし、美しい老いには「社会性」も欠かせない。定年退職、身内や友人の死などを経験した年配者は、徐々に孤立していく。しかし、ボランティア活動を行うことで、再び社会の一員になることができる。
研究主任をつとめたRodlescia Sneed氏は、
ボランティア活動で、高齢者は社会との絆を取り戻すことができる。社会的活動がさまざまな病気予防に効果的であることはすでにわかっている。ボランティアをすれば、健康的に老いることができる(la montagneより)
と述べ、ボランティア活動と健康維持が深く結びついていることを強調した。
ボランティアとは、すなわち自分のためにも人のためにもなる魔法の薬なのだ。

カーネギーメロン大学 公式サイト
http://www.cmu.edu/index.shtmlPsychology and Aging
http://www.apa.org/pubs/journals/pag/index.aspx血圧にいいボランティア活動 la montagne
http://www.lamontagne.fr/france-monde/actualite