子どもの頃の食習慣が影響
株式会社ヤクルトは7月18日、子どもの頃も含めた過去の食習慣で乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」を習慣的に取り入れていた人に、乳がん発症リスクの低減効果が認められたと発表した。
この研究では、乳酸菌摂取と乳がん発症との関連を検討する目的で実施された疫学研究の結果で、週4回以上の摂取で乳がん発症リスクが35%低減することが分かった。
これまでに行われてきた乳がんの予防に関する研究では、子どもの頃も含めた過去の食習慣との関連を調べたものは数例しかない。
今回の研究結果は、食行動パターンを決める重要な時期である成長期の頃や、乳がん罹患者が増加し始める20歳代から30歳代に乳酸菌を摂取することが乳がんの発症リスクの低減に影響することを示す上で、有効な結果となった。
大豆イソフラボンとの相加効果も
この研究は、国内の乳がん罹患率急増から、今後も罹患者数、死亡者数ともに増え続けると予想され、その要因として生活習慣、特に食習慣の関わりも大きいことが背景となっている。
これまでの疫学研究では、乳がん発症を抑制する食品因子として大豆イソフラボンが報告されており、今回の研究では大豆イソフラボンの摂取とL.カゼイ・シロタ株の相加効果も示されている。

ヤクルト│乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」の継続摂取が乳がん発症リスクを低減
http://www.yakult.co.jp/