「垂直」な町の新たな肥満対策プログラム
米ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長が今月17日、階段の使用を推奨する健康促進プログラムを発表した。
ニューヨークは、「垂直」な町だ。高層ビルが立ち並ぶこの町では、必然的に建物を上り下りする機会が多くなる。ブルームバーグ市長は、ここに目をつけた。
階段をより魅力的な場所にし、エレベーターの代わりに階段を利用してもらうことが同プログラムの狙いだ。日常的に階段を上り下りすることが、肥満削減、そして健康促進につながると期待されている。
行政当局は、新たなガイドラインを発行するとともに、階段に関する条例案を市議会に提出する。
階段をより魅力的に
ブルームバーグ市長は条例案で、新しく建設される公共および民間の建物にある階段の場所を明示することを求めている。また、エレベーターの近辺に階段の使用を勧める貼り紙を設置することを提案する。
同市長は、
問題は階段にアクセスできるようにすることではなく、より魅力的にすることだ(Slateより)
と述べ、誰もが足を運びたくなるような階段を作ることが必要であるとの考えを明かした。
ブルームバーグ市長は2002年の就任以来、レストランでのカロリー表示を義務化するなど、健康問題に積極的に取り組んでいる。

ニューヨーク市
http://www.nyc.gov/html/index.htmlニューヨークでのブルームバーグ氏の肥満撲滅条例案 階段を推奨
http://www.slate.fr/life/75604/bloomberg