赤・青・黄色で栄養価を表示
肥満対策の一環として、英国で信号機の色を使ったわかりやすい栄養表示ラベルが広まっている。
栄養ラベルは、英国食品基準庁が推奨するシステムで、食品が健康にいいかどうかを見分けるために導入された。
食品に含まれるカロリー、脂肪分、塩分、糖分の栄養価それぞれに色がついており、健康にいい食品は青、要注意の食品は黄色、控えたほうがいい食品は赤と色分けされている。
6月末よりさらに拡大
栄養ラベルは、数年前より一部のメーカーや店舗により使用されてきたが、6月末、新たにPremier Foodsなどの大手企業がこのシステムの導入を発表した。
英国は、欧州で1番の肥満大国といわれている。
栄養価をわかりやすく表示することで、消費者が体にいい食品を購入しやすくすることが、栄養ラベルの目的である。
欧州の心配事
しかし、他の欧州国は、栄養ラベルに不信感を抱いている。
栄養ラベルは、100gにつきどれだけの栄養価が含まれるかを示す。
調理油などの場合、100gに含まれる脂肪分は1日の必要量をこえる。したがって、ラベルの色は「赤」になるのだが、1日で100gの油を摂取する人がどれだけいるだろう。
健康的な食生活の手助けとなるはずの食品や食材が、赤ラベルというレッテルをはられる可能性があるとして、近隣国は注意を呼びかけている。

英国食品基準庁
http://www.food.gov.uk/ネスレ
http://www.nestle.co.uk/Premier Foods
http://www.premierfoods.co.uk/英国の肥満問題 赤青黄色の信号色がラベルに Le Figaro
http://www.lefigaro.fr/conso/2013/07/26/05007