試験管バーガーのお味は?
牛の幹細胞から作られた、世界初の「試験管バーガー」の試食会が今月5日、ロンドンで開催された。
試食会には報道陣や来賓約200人が招かれ、料理の実演が行われた。牛肉の赤みを出すために、人口肉には赤カブの汁やサフランが加えられており、見た目は本物の牛肉に近い。
その後、パン粉や塩などが加えられ、普通のハンバーグと同じように調理された。
世界初の人口バーガーを試食した2人は、「脂は少ないが、食感は悪くない」「動物タンパク質ケーキのよう」だと感想を述べた。
目標は、人口肉の普及
人口肉を開発したのは、オランダ・マーストリヒト大学のマーク・ポスト氏だ。研究費用は、25万ユーロ(約3250万円)と発表されている。
研究の成果を発表するために開催された試食会で、ポスト氏は、
非常にいいスタートだ(Le Mondeより)
と述べ、人口肉の普及に向けて大きく前進したことに喜びを示した。
ポスト氏の研究チームは今後、試験管バーガーの改良を進め、数十年後に人口肉を販売することが目標だ。実現すれば、世界の食糧問題や環境問題の解決策となると期待されている。

マーストリヒト大学
http://www.maastrichtuniversity.nl/試験管バーガー マーストリヒト大学
http://www.maastrichtuniversity.nl/web/Main/世界初の試験管バーガー 140グラムで25万ユーロ
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/08