水分と脳
先月20日、イギリス日刊紙デイリーメールが
「水分が不足すると脳が縮む。思考機能を担当する灰白質が縮み、思考力が落ちる。」という研究結果をオンライン版に掲載した。
情報処理能力の低下
水分不足で縮むというこの脳は「
灰白質(かいはくしつ)」といい、中枢神経系の神経組織のうち、神経細胞の細胞体が存在する部分で、
情報を処理し伝達する役割をもつ。
今回の研究はイギリス・キンスカレッジロンドン、
メテュー・ケンプトン教授チームが「人間脳地図(Human Brain Mapping)」に発表したもので、10代の青少年を二つのグループに分け、1つのグループには汗が逃げないように3枚の運動服を着せ、別のグループには軽く短い服を着させた。そして、1時間半自転車にのせ、汗をかかせた後に脳を撮影した。
結果、90分間3枚の運動服を着た学生は約
1kgの汗をかいて脳の組織が減った。さらにその影響は水分が失われ脱水した脳のサイズだけでなく、その動作にも変化があった。汗をかいた学生たちは、計画を立て問題を解く能力テストのコンピューターゲームの処理に時間がかかった。水分が不足することで情報を処理する
灰白質に影響を与え、より時間がかかったと分析している。
研究陣は
「汗をかくと脳の中間に液体が入る空間が膨張し、これに対応する脳組織が縮んだようだ。しかし、1.2杯の水を飲むことで脳は早く正常にもどる。(kormedi.comより) 」
と説明する。
暑い夏。健康と仕事の充実を図るため、決して水分は欠かしてはならないと思える研究結果だ。

水をたくさん飲むと「思考速度」が速くなる
http://www.kormedi.com/news/article/1197630_2892.html