州高裁は一審を支持
ニューヨーク州高等裁判所は30日、ニューヨーク市が制定した大型サイズの砂糖入り炭酸飲料の販売禁止条例について、施行を差し止めた一審を支持する判決を下した。
ニューヨーク市は2012年5月、レストランや映画館などにおける470ml以上の砂糖入り炭酸飲料の販売禁止を提案。同市の保健委員会から承認をうけていた。
しかし2013年3月、一審が施行差し止めの判断を下し、市が控訴していた。
州高裁は、一審を支持した理由として、
保健委員会は、法律上委託されている権限の境界を越えた。これは、権力の分立という州の原則に反している(La Voix de L'Ameriqueより)
と述べている。
2000人以上が死亡
ニューヨーク市民の58%が肥満、もしくは過体重だとされている。
ニューヨーク市は、マイケル・ブルームバーグ市長を中心に、肥満率削減と市民の健康改善を最優先事項と位置づけ、さまざまな試みを実施してきた。
砂糖入り炭酸飲料の禁止措置も、こうした取り組みの一環だ。
ブルームバーグ市長は、州高裁の決定をうけ、
施行の差し止め以降、2000人以上の市民が糖尿病により死亡している(La Voix de L'Ameriqueより)
と述べるとともに、上告する意思を示している。

ニューヨーク
http://www.nyc.gov/html/index.htmlニューヨーカー 砂糖入り飲料を大量に飲めるように La Voix de L'Amerique
http://www.lavoixdelamerique.com/content/les