ヤブ蚊のせいで運動量減少
ヒトスジシマカが、米国の幼児肥満の一因となっている可能性があることがわかった。
ヤブ蚊とも呼ばれるヒトスジシマカは、米国に運び込まれてから急速にその生息地を広げ、現在東部に多くみられる。繁殖力が強いうえに伝染病の媒体となることから、同地域では住民の悩みの種となっている。
(画像はイメージです)
しかし、ヤブ蚊のもたらす被害は伝染病だけではない。
ニュージャージー州ラトガース大学の研究チームの実施したアンケート調査によると、同州の住民の約3分の4が、ヒトスジシマカの出現期には外出を控えると答えていることがわかった。
つまり、蚊の影響により自宅で過ごす時間が多くなり、運動量が減ることで、太りやすくなっていまうという。
幼児肥満との関係
ニュージャージー州のクリフウッドビーチとユニオンビーチで、30人ほどの子どもを対象とした研究が実施された。ラトガース大学の研究チームは、蚊よけ装置をこの2つの町に順番に設置し、子どもたちの生活リズムを調べた。
研究チームによると、調査の結果、
蚊よけ装置が設置されている期間、子どもたちが外で遊ぶ時間が多くなった(Terrafeminaより)
ことが明らかとなった。
米国東部では、蚊の出現期は子どもを外で遊ばせない家庭が多い。
「ヤブ蚊」が、肥満になりやすい環境をつくっている可能性があると研究チームは結論づけている。

ラトガース大学
http://www.rutgers.edu/ヒトスジシマカにより子どもの運動量が減少 研究結果
http://www.rci.rutgers.edu/ヤブ蚊が幼児肥満の原因に Terrafemina
http://www.terrafemina.com/forme/sante/article