睡眠時間が脳活動に影響
先進国の平均睡眠時間は、年々減ってきている。それと同時に、肥満が急増している。米カリフォルニア大学の研究チームが、この2つの社会問題に相関関係があることをつきとめた。
調査には磁気共鳴画像装置、MRIが使用され、成人23人が研究に協力した。
調査は、被験者が夜間に十分に眠った後と眠らなかった後の2回にわけて実施された。睡眠をとった翌日に80種類の食品の写真を参加者に見せ、食欲をそそるものを選ばせた。同時に、頭部MRIで脳の活動状況を測定した。
その結果、脳活動の変化がみられたことがわかった。
十分な睡眠で体重管理
研究結果によると、睡眠不足の被験者は、食欲などをコントロールする領域で脳の活動低下がみられたという。それに対し、渇望をコントロールする領域では活動が上昇した。
さらに、睡眠不足の場合、高カロリーのものを好む傾向がみられた。
研究に参加した心理学者のマシュー・ウォーカー氏は、
十分な睡眠をとることは、体重管理を促進する重要な要素の1つとなりうる(midi libreより)
と説明している。

カリフォルニア大学
http://www.universityofcalifornia.edu/睡眠が及ぼす食欲への影響 研究結果
http://www.nature.com/ncomms/2013/130806/睡眠不足が肥満の一因に midi libre
http://www.midilibre.fr/2013/08/06/le-manque