生の果物で糖尿病予防
新鮮な生の果物に2型糖尿病の抑制効果が確認されたとの研究結果が8月末、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに掲載された。
(画像はイメージです)
同研究は、米ハーバード公衆衛生大学院をはじめとする米国、英国、およびシンガポールの研究チームにより行われた。
19年間から24年間かけて実施された3つの健康調査をもとに、健康と食生活の関連性を調べた。なお、調査協力者は女性151209人、男性16173人の計187383人となっている。
今回、解析されたデータによると、生の果物を食べている人のほうが、そうでない人よりも糖尿病になりにくいことが明らかとなった。
液体よりも固体
研究結果によると、果物を週に2回以上食べている人は、月に1回以下食べている人よりも、糖尿病になるリスクが23%低くなることがわかった。
特にブルーベリーの効果が高く、次いでブドウ、リンゴ、洋ナシ、バナナなどで糖尿病の抑制効果がみられた。
一方で、果物ジュースは逆効果であるという。ジュースを毎日1杯以上飲んでいる人は、糖尿病になる危険性が21%高くなることが明らかとなった。
ジュースに効果がみられなかった理由として、
液体は、固体よりも胃を通過して腸に達するのが早い。つまり、果物よりもフルーツジュースのほうが、血糖値と血中インスリンにより早く、より大きな変化をもたらす(Le Parisienより)
ためであると研究チームは推測している。

米ハーバード公衆衛生大学院 公式サイト
http://www.hsph.harvard.edu/ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル
http://www.bmj.com/果物の摂取と2型糖尿病リスクの関連性 研究結果
http://www.bmj.com/content/347/bmj.f5001糖尿病を抑制する生の果物 Le Parisien
http://www.leparisien.fr/laparisienne/sante/