糖尿病有病率、11.6%
中国における成人の糖尿病有病率が、米国を上回ったことがわかった。米国医師会雑誌で発表された。
(画像は米国医師会雑誌公式サイトより)
上海交通大学医学院付属瑞金病院と中国疾病予防抑制センターが2010年に実施した調査によると、中国の成人11.6%が糖尿病を患っていたことが明らかとなった。
一方、米疾患管理予防センターによると、米国における2011年の成人の糖尿病有病率は11.3%と発表されている。
中国人男性の12.1%が、女性の11%が、2010年の時点で糖尿病を発症していたという。
警戒レベル
研究チームによると、中国の糖尿病有病率は、1980年の時点では人口の1%未満だった。
急激な経済発展が、人々の生活に与えた影響は大きい。食生活の乱れと運動不足が太りやすい環境をつくり、糖尿病患者の増加を引き起こしたとみられている。
一方で、中国人の体格指数は、米国人に比べ低いという。つまり、中国人のほうが痩せているのに、糖尿病有病率が高いのだ。
研究チームは、中国における肥満人口の急増について、
中国人の糖尿病が、警戒レベルに達している可能性がある。国をあげての予防策を講じない限り、近い将来、循環器疾患や脳卒中などの合併症がまん延しかねない(Le Mondeより)
と指摘している。

中国人成人の糖尿病にかんする調査 米国医師会雑誌
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx上海交通大学付属瑞金病院
http://www.rjh.com.cn/pages/index.shtml中国疾病予防抑制センター
http://www.chinacdc.cn/en/米疾患管理予防センター
http://www.cdc.gov/糖尿病 中国が米国を上回る
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/