肥満者数は7800万人以上
2011年から2012年に実施された調査によると、米国に住む成人の34.9%が肥満であることがわかった。米疾病予防管理センターが17日に発表した。
同調査結果によると、米国では7800万人以上の大人が肥満であるという。特に肥満率が高かった世代は、40歳から59歳だった。なお、男女別の統計では、肥満率の差はみられなかった。
人種別にみると、黒人の肥満率が47.8%と最も高く、特に女性に肥満者が多いことがわかった。次にスペイン語地域圏が42.5%と多く、アジア人の肥満率は最も低かった。
なお今回の調査では、BMIが30以上の場合、肥満と判断している。
医療費支出は1900億ドル
米国では、肥満が社会問題となっている。
肥満に関連した医療費支出は1900億ドルと想定されており、負担は年々大きくなり続けている。
数年前よりさまざまな肥満対策が実施されているが、早急に食生活を見直し、生活スタイルを改善しなければ、2030年までに肥満率が44%を超える可能性があるという。
米国では、子どもの約3分の1が肥満、もしくは過体重である。今年、低所得家庭の未就学児の肥満率が減少したことが報告されているが、取り組みを強化することが求められている。

米国疾病予防管理センター
http://www.cdc.gov/米国 大人の3人に1人以上が肥満
http://www.lepoint.fr/sante/l-obesite-touche