漢方薬に、生活習慣病を改善する効果
横浜市立大学医学部 循環器・腎臓内科学 田村功一准教授らの研究グループが先ごろ、漢方薬が肥満を防ぐ効果を発揮するメカニズムを解明しました。
体重、食事量、血圧上昇などを抑制
研究は、内蔵脂肪型肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病を発症したマウスに、漢方薬・防風通聖散(以下、漢方薬)を投与し、その治療効果を検証しました。
検証の結果、漢方薬を投与したマウスは、体重増加、食事量増加、血圧上昇などが継続的に抑制されることがわかりました。
食欲増進ホルモンを抑制、肥満を防ぐ
この他にも、内臓脂肪の減少や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の低下など、生活習慣病改善につながるさまざまな効果がみられました。
さらに、そのメカニズムを解析したところ、漢方薬が食欲増進ホルモンである「グレリン」を低下させる効果があることがわかり、その効果が食欲を抑え、肥満を防ぐ効果を発揮することがわかりました。
編集部 つつみ さえこ

「田村功一准教授ら研究グループが、漢方薬が食欲増進ホルモンを低下させ食欲を抑制することを発見!」公立大学法人 横浜市立大学
http://www.yokohama-cu.ac.jp