カゴメから新たなヨーグルト
カゴメ株式会社と、ニュージーランドのアグリサーチ社の共同研究により、カゴメが保有するラブレ菌が、感染への防御メカニズムを活性化させ、インフルエンザウイルスに対して防御効果が期待できることを動物試験で明らかにしました。研究結果は10月17、18日で開催された日本食品免疫学会第9回学術大会で発表されました。
このラブレ菌は、ルイ・パストゥール医学研究センターの岸田博士が京漬物の“すぐき”から発見された、免疫力の高い乳酸菌です。
(画像はニュースリリースより)
研究の方法
この研究では、マウスにインフルエンザ感染をさせた状態で行いました。
体重減少するとインフルエンザ感染が重いと表される指標で、あらかじめラブレ菌を摂取していたマウスは体重減少が軽減されました。また、健康状態スコアの悪化状態の緩和が認められました。
また、ラブレ菌は身体に本来備わっているウイルスから身を守る防御メカニズムを活性化し、免疫力を高めることが分かりました。
研究結果から、ラブレ菌を摂取することがインフルエンザウイルスに対して防御効果があると明らかになりました。
なぜ京漬け物?
前述の岸田博士がラブレ菌を発見したきっかけは、新聞記事で「京都の男性は全国2位の長寿」と見かけたことでした。
京都人が好んで食べる漬け物に秘密があると考え、京漬け物の調査を開始。酸味のある「すぐき」の中から、免疫力を高める作用を持つラブレ菌を見い出すきっかけとなりました。

カゴメ株式会社ニュースリリース
http://www.kagome.co.jp/company/news/2013/10/001560.html