成人の約半数が糖尿病予備軍
アジアで急増する糖尿病に、世界保健機関(以下WHO)が危機感を募らせている。
10月21日よりフィリピンのマニラで開催されているWHO西太平洋地域委員会にて、シン・ヨンス事務局長が、同地域で増加する糖尿病の対策に早急に乗り出す必要があると述べた。
最近発表された研究結果によると、中国の成人の約12%が糖尿病であるほか、成人人口の約半数にあたる4億9340万人が予備軍であることが明らかとなった。
一方、1990年代の糖尿病患者数は、3%から4%であった。
一丸となって問題解決を
問題は、中国だけではない。日本、韓国、ベトナムにおける糖尿病有病率は平均して約10%であると報告されている。
ヨンス事務局長は、
これらの結果は、ここ30年から40年で食生活が急激に変化したことを示している。西洋人よりもアジア人のほうが、糖尿病になるリスクが高くなってきている(LE QUOTIDIEN DU MEDECINより)
と、述べた。また同氏は、生活習慣を改め、一丸となって問題の解決にあたる必要があると主張した。
糖尿病患者や肥満者が増え続ければ、将来、アジアの国では医療費負担が増加する。特に、高齢化の進む国では深刻な問題となることが予想される。
WHO西太平洋地域委員会は、今月25日まで開催される。

WHO西太平洋地域
http://www.wpro.who.int/en/中国人の大人の12%が糖尿病 WHOが生活習慣の見直しを呼びかけ LE QUOTIDIEN DU MEDECIN
http://www.lequotidiendumedecin.fr/actualite/