「理想の体格」とは?
フランス国立人口統計学研究所(以下INED)が今月23日、世界13か国で実施した「理想の体格調査」の結果を公表した。
INEDは、約2万人にアンケートを依頼。4つの異なる体格から協力者が理想的だと思うものを1つ選んでもらった。
フランスでは、特に女性が痩せた体形を好むことがわかった。一方ウルグアイでは男性が痩せていることがいいとされ、アイルランドでは男女ともにこだわりをもたない。また、韓国では男女ともに痩せていることが理想的であると感じている人が多いという。
生活スタイルや食生活のほか、国の風習や流行が人々の体格に影響を及ぼしていることがわかった。
体格と社会的地位
INEDの調査では、国だけではなく、社会的地位も体格に影響を与えることが明らかとなった。
比較的豊かな家庭はバランスのとれた食事を取り入れやすく、子どもの食生活を親が厳しく管理する傾向にあるため、肥満が少ないという。一方、貧しい家庭では子どもの発育に重点をおくほか、子どもを喜ばせるための食事を与える傾向が強い。
さらに、健康のためだけではなく、キャリアアップや他人に好印象を与えるためにダイエットに取り組む人も多い。
フランス人女性に意識の変化
調査によると、フランス人女性の10人に6人が「痩せたい」と思っているという。
約100年前は、ふくよかな体形は豊かさの象徴だとされ、好まれたフランスであるが、時代の流れとともにその考えも変わり、現在、フランスは欧州で最も女性が痩せている国の1つだ。
しかし一部の専門家は、痩せなければならないというプレッシャーのあまり、人々が健康を害することを懸念している。健康的な食生活や生活リズムが、何より重要であることを忘れてはならない。

フランス国立人口統計学研究所
http://www.ined.fr/国別 理想の体格比較調査 INED
http://www.ined.fr/fr/ressources_documentation
痩せた体にこだわるフランス人女性 Le Nouvel Observateur
http://pourquoi-docteur.nouvelobs.com/